💡VIO脱毛に特化!レーザー脱毛器の「波長ごとの特徴」徹底まとめ
VIO脱毛は、デリケートな部位であり、毛が太く濃いため、使用するレーザー脱毛器の波長(種類)によって効果、痛み、そして肌への安全性が大きく異なります。
クリニックやサロンで使用される主要な医療レーザー脱毛器は、主に3種類の波長に分けられます。それぞれの波長が持つ光の特徴と、VIO脱毛におけるメリット・デメリットを理解することで、ご自身に最適な脱毛方法を選ぶことができます。
1. アレキサンドライトレーザー(Alexandrite Laser)
最も一般的で、日本のクリニックで広く使われているレーザーです。
| 特徴項目 | 詳細 | VIO脱毛における評価 |
| 波長(長さ) | $755\text{nm}$ (ナノメートル) | 短い波長 |
| メカニズム | メラニン色素に非常に強く吸収される。 | 太い毛に高い効果 |
| 痛み | 比較的強いと感じやすい。ゴムで弾かれるような痛み。 | ★★★★☆ (強め) |
| 得意な毛 | 黒く太い毛(VIO、脇など) | ◎非常に効果が高い |
| 肌質への注意 | 日焼け肌、色黒肌には使用できない(火傷のリスクが高いため)。 | △リスクあり |
まとめ: 効果を最優先したい方、毛が濃い初期のVIO脱毛に適していますが、痛みが強く、地黒肌の方には不向きです。
2. ダイオードレーザー(Diode Laser)
アレキサンドライトとヤグの中間の特性を持ち、比較的万能型とされるレーザーです。
| 特徴項目 | 詳細 | VIO脱毛における評価 |
| 波長(長さ) | $800\text{nm} \sim 810\text{nm}$ | 中間的な波長 |
| メカニズム | メラニンへの吸収と、皮膚の深部への到達度のバランスが良い。 | バランス型 |
| 痛み | アレキサンドライトより痛みが少ない傾向がある。 | ★★★☆☆ (中程度) |
| 得意な毛 | 太い毛から産毛まで幅広く対応。 | 〇バランスが良い |
| 肌質への注意 | アレキサンドライトよりは安全性が高いが、日焼け肌には注意が必要。蓄熱式は色黒肌にも比較的安全。 | 〇比較的安全 |
まとめ: 痛みと効果のバランスを重視したい方、色黒肌でアレキサンドライトが使えない方、また最終的な産毛まで減らしたい方に適しています。
3. ヤグレーザー(Nd:YAG Laser)
3種類の中で最も波長が長く、皮膚の深部まで光が届くレーザーです。
| 特徴項目 | 詳細 | VIO脱毛における評価 |
| 波長(長さ) | $1064\text{nm}$ | 最も長い波長 |
| メカニズム | メラニンへの吸収が穏やかで、皮膚の深いところにある毛根にも到達する。 | 深部の毛に有効 |
| 痛み | 最も強い痛みを感じやすい。深部に熱が伝わるため、鈍い痛み。 | ★★★★★ (最強) |
| 得意な毛 | 根深い毛、硬毛、男性のヒゲなど。 | ◎最も根深い毛に有効 |
| 肌質への注意 | メラニンへの反応が弱いため、色黒肌、日焼け肌、褐色肌にも使用可能。 | ◎非常に安全 |
まとめ: 根深い毛や他のレーザーで効果が出なかった毛、あるいは色黒肌で他のレーザーが使えない方に適しています。ただし、痛みが最も強いため、麻酔の使用を推奨されます。
📊【比較早見表】VIO脱毛における波長別特徴
| 種類 (波長) | メラニン吸収 | 深達度 | 痛みレベル | VIOへの効果 | 色黒肌への安全性 |
| アレキサンドライト ($755\text{nm}$) | 最強 | 浅い | 強い | 太い毛の初期脱毛 | 危険 |
| ダイオード ($800\text{nm}$) | 中間 | 中間 | 中程度 | 万能(太毛〜産毛) | 安全(特に蓄熱式) |
| ヤグ ($1064\text{nm}$) | 弱い | 最も深い | 最強 | 根深い毛 | 非常に安全 |
VIO脱毛における推奨されるアプローチ
初期(毛が濃い時期): アレキサンドライトで太い毛を一気に減らすか、ヤグで根深い毛にアプローチする。
中期(回数を重ねた時期): **ダイオード(蓄熱式)**に切り替え、肌への負担を減らしつつ、残りの毛や産毛を処理する。
地黒肌の方: ヤグまたは**ダイオード(蓄熱式)**を推奨。
ご自身の肌の色、毛の濃さ、そして痛みの耐性を考慮し、最適な波長をクリニックの医師と相談して決定しましょう。