給湯器の電源が入らない!お湯が出ない時のチェックリストと解決法


朝、顔を洗おうとして蛇口をひねったのに、冷たい水しか出てこない。ふと給湯器のリモコン(表示パネル)を見ると、画面が真っ暗……。

そんな突然のトラブルに直面すると、「故障かな?」「買い替えで何十万円もかかるの?」と不安になりますよね。特にお風呂の時間や寒い冬場だと、一刻も早く復旧させたいものです。

しかし、慌てて修理業者を呼ぶ前に、まずは落ち着いて確認してほしいポイントがいくつかあります。実は、給湯器本体の故障ではなく、「電源」に関する単純な原因で解決することも多いのです。

この記事では、給湯器の電源が入らない原因を、ご自身で確認できる簡単なものから、専門業者が必要なケースまで詳しく解説します。


1. リモコンの表示が消えている時にまず確認すること

給湯器のリモコンが反応しない場合、まずは「家全体の電気」と「給湯器固有の電源」を切り分けて考えましょう。

停電やブレーカーの落ちを確認

基本的なことですが、家全体の電気が来ているか確認してください。

  • 他の家電製品(電子レンジや照明など)は使えますか?

  • ブレーカーが落ちていませんか?

  • 落雷などで一時的な停電が発生していませんか?

もし、キッチンや洗面所のリモコンだけが消えている場合は、ブレーカーではなく、給湯器本体の電源に問題がある可能性が高いです。

運転スイッチを押し忘れていないか

意外と多いのが、掃除の際などにうっかり指が触れて、運転スイッチをオフにしてしまっているケースです。まずは一度、リモコンの「運転」ボタンを押し直してみてください。

節電モード(スリープ機能)の可能性

最近の機種には、一定時間使用しないと液晶画面が消える「節電モード」が搭載されているものがあります。蛇口を開けてお湯を出そうとしてみたり、温度調節ボタンを押したりして、画面が点灯するか確認しましょう。


2. 外にある「コンセント」と「プラグ」をチェック

家の中のリモコンに異常がなくても、屋外にある給湯器本体に電気が供給されていないことがあります。

コンセントの抜け・緩み

屋外に設置されている給湯器は、外壁にあるコンセントにプラグが差し込まれています。強風や飛来物、あるいは近所の子どものいたずらなどで、プラグが抜けかかっていることがあります。しっかりと奥まで差し込まれているか、目で見て確認しましょう。

漏電遮断器(アース)の作動

給湯器のプラグには、漏電を検知して電気を遮断する装置が付いていることがあります。雨が激しかった日などは、一時的な湿気で安全装置が働いてしまうことがあります。一度プラグを抜き、数分待ってから差し直すことでリセットされ、復旧する場合があります。

注意点: 濡れた手でコンセントに触れるのは絶対にやめてください。必ず乾いた軍手などをして、安全を確認してから行いましょう。


3. リモコン自体の不具合や配線の断線

リモコンの画面が点かない原因が、本体ではなく「リモコン」そのものにあるケースです。

リモコンコードの断線

給湯器本体とリモコンは、細い通信線(リモコンコード)でつながっています。この線が経年劣化で断線したり、ネズミなどの小動物にかじられたりして、信号が届かなくなることがあります。

もし、キッチンは点くけれどお風呂場は点かないという場合は、その箇所のリモコンや配線の故障が疑われます。

リモコンの故障

浴室のリモコンは防水仕様ですが、長年の使用でパッキンが劣化し、中に水が浸入してショートしてしまうことがあります。


4. 冬場に多い「凍結」と電源の関係

冬の冷え込みが厳しい朝、電源が入っているのにお湯が出ない、あるいは電源が落ちてしまうことがあります。

気温が氷点下になると、給湯器内部や配管内の水が凍り、安全装置が働いて動作を停止させることがあります。

  • 対策: 外気温が上がるのを待つのが最も安全な方法です。配管に無理に熱湯をかけると、温度差で配管が破裂する恐れがあるため、ぬるま湯をゆっくりかけるか、自然解凍を待ちましょう。


5. エラーコードが表示されている場合

リモコンに数字やアルファベット(例:111、632など)が表示されているなら、それは給湯器からの「SOSサイン」です。

エラーコードが出るということは、電源自体は来ているものの、燃焼や排気に異常があることを示しています。

  • 111 / 11: 点火不良(ガスが来ていない、雨による湿気など)

  • 140 / 14: 過熱防止装置の作動

  • 290: 中和器の詰まり(エコジョーズなど)

これらの番号が表示された場合は、一度取扱説明書を確認するか、公式サイトで番号の意味を検索してみましょう。一度電源を切り、再度入れることで解消されることもありますが、頻発する場合は部品の交換が必要です。


6. 修理か?買い替えか?判断の目安

給湯器の寿命は、一般的に10年〜15年と言われています。

使用年数が7年未満の場合

まだ部品の在庫がある可能性が高く、修理で直るケースが多いです。電源が入らない原因が基盤の軽微な故障や、部品の接触不良であれば、数万円程度の修理費用で済むでしょう。

使用年数が10年を超えている場合

一つの部品を直しても、すぐに別の場所が故障する「いたちごっこ」になりがちです。また、古い機種は燃費(給湯効率)が悪いため、最新の省エネ型(エコジョーズなど)に買い替えたほうが、長期的なガス代の節約になり、結果としてお得になることもあります。


7. 業者に依頼する際の手順と注意点

どうしても解決しない場合は、専門の業者に点検を依頼しましょう。

  1. 型式(モデル名)をメモする: 給湯器本体の正面に貼ってあるシールに記載されています。

  2. 状況を正確に伝える: 「リモコンの画面が全く点かない」「異音がした後に消えた」など。

  3. ガス会社か給湯器専門業者か選ぶ:

    • ガス会社: 安心感は高いですが、費用が高めになる傾向があります。

    • 給湯器交換専門店: ネット等で展開している専門業者は、本体価格の割引率が高く、工事もスピーディーなことが多いです。


まとめ:慌てず、順番にチェックを

給湯器の電源が入らないと、生活のリズムが崩れてしまいますが、まずは「コンセント」「ブレーカー」「リモコンの設定」を確認してみてください。

もし、10年以上お使いでエラーが頻発するようなら、本格的な故障の前触れかもしれません。完全に壊れてしまってお湯が全く使えなくなる前に、早めに専門業者へ相談し、見積もりを取っておくことをおすすめします。

安全で快適なお湯のある生活を取り戻すために、この記事がお役に立てば幸いです。


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