給湯器のエラーコードが消えない!主要メーカー別の意味と「リセット前に必ず確認すべきこと」


「さあ、お風呂に入ろう!」と思った矢先、リモコンに表示される見慣れない数字の点滅。何度ボタンを押しても消えないエラーコードを前に、途方に暮れてしまった経験はありませんか?

冬場の寒い時期や、忙しい夕食の準備中に給湯器が動かなくなると、本当に困ってしまいますよね。「故障かな?」「修理代はいくらかかるんだろう…」と不安になる気持ち、よくわかります。

実は、給湯器のエラーコードは必ずしも「即・故障」を意味するわけではありません。ちょっとした確認や手順で、自分自身で解決できるケースも意外と多いのです。

この記事では、ノーリツ、リンナイ、パロマ、パーパスといった主要メーカー共通のエラーコードの意味から、リセット操作をする前に絶対に確認しておくべき注意点まで、専門的な視点を交えつつ、どこよりも詳しく分かりやすく解説します。


1. なぜエラーコードが出るの?表示される理由と役割

給湯器のリモコンに数字が表示されるのは、機器が自ら「いつもと違う状態だよ!」と教えてくれているサインです。これを自己診断機能と呼びます。

エラーコードが出る主な理由は以下の通りです。

  • 安全装置の作動: 不完全燃焼や過熱を防ぐため、強制的に運転をストップさせた。

  • 環境要因: 強風、大雨、配管の凍結、ガス切れなど、外部の影響によるもの。

  • 部品の摩耗・故障: 長年の使用によるセンサーの劣化や、電装基板の不具合。

エラーコードは、原因を特定するための「カルテ」のようなものです。これがあるおかげで、無駄な修理を省いたり、重大な事故を未然に防いだりすることができるのです。


2. 【メーカー共通】これだけは覚えておきたい主要エラーコード一覧

メーカーが違っても、エラーコードの数字にはある程度の共通性があります。特に頻出する「111」や「140」などの意味を知っておくと、落ち着いて対処できます。

燃焼に関連するエラー(111・11・121など)

最も多いのが、火がつかない「点火不良」や、途中で火が消えてしまう「失火」です。

  • 111(11): 給湯側の点火不良。ガスが来ていない、または電気系統の一時的な不具合。

  • 121(12): 途中失火。燃焼中に何らかの理由で火が消えた状態。

温度やセンサーに関連するエラー(140・14・610など)

  • 140(14): 過熱防止装置の作動。機器内部が熱くなりすぎた際に、安全のために停止します。

  • 610(61): 燃焼ファンモーターの異常。空気を送るファンが正常に回っていない可能性があります。

お風呂の循環に関連するエラー(032・502など)

  • 032: 浴槽の栓の閉め忘れや、循環アダプターの詰まり。お湯をためる際に一定時間水位が上がらないと表示されます。


3. リセットボタンを押す前に!必ず確認すべき5つのチェックリスト

エラーが出ると、つい「電源の入切(リセット)」を繰り返してしまいがちですが、その前に確認すべき大事なポイントがあります。これを怠ると、根本的な解決にならないばかりか、状況を悪化させる恐れがあります。

① ガスの供給は止まっていないか?

意外と多いのが、ガスコンロは点くのに給湯器だけダメというパターンや、ガスメーター(マイコンメーター)が遮断されているケースです。

  • 他のガス機器が使えるか確認しましょう。

  • 地震や長時間の使用で、メーターの復帰ボタンが飛び出していないか見てください。

② 給排気口が塞がっていないか?

給湯器は外の空気を取り込み、排気ガスを出します。

  • 排気口の前にゴミ箱や荷物を置いていませんか?

  • 冬場なら雪で埋まっていないか、鳥の巣などが作られていないか確認してください。

③ 給水バルブが閉まっていないか、断水していないか?

お湯を出すための「水」が来ていなければ燃焼しません。近所で断水工事が行われていないか、バルブが何かの拍子に閉まっていないかチェックしましょう。

④ 凍結の可能性はないか?

外気温が氷点下になる夜間や早朝にエラーが出る場合、配管内の水が凍っている可能性があります。この場合、リセットしてもお湯は出ません。気温が上がって自然に解けるのを待つのが最も安全です。

⑤ 異音や異臭(焦げ臭い・ガス臭い)はないか?

もし給湯器から「ピー」という異常な高い音や、ガスの臭い、焦げたような臭いがする場合は、絶対にリセット操作をせず、すぐに使用を中止してガス会社や修理業者に連絡してください。


4. 正しいリセット方法と、やってはいけないNG操作

チェックリストを確認して問題がなければ、リセットを試みます。

正しい手順

  1. 台所や浴室のリモコンの電源を「切」にする。

  2. 数分待ってから、再度「入」にする。

  3. 蛇口からお湯を出してみる。

これでエラーが消えれば、一時的な誤作動の可能性が高いです。

やってはいけないNG操作

  • 電源プラグの抜き差しを繰り返す: 基板に負荷がかかり、完全に故障する原因になります。

  • 何度も連続で点火を繰り返す: 未燃焼のガスが機器内に溜まり、爆発的な着火(小爆発)を起こす危険があります。


5. 修理を依頼すべきタイミングと費用の目安

リセットしてもすぐにエラーが再発する場合や、頻繁に表示される場合は、内部部品の寿命が考えられます。

  • 使用年数が7年未満: 部品交換で直る可能性が高く、修理がおすすめです。

  • 使用年数が10年以上: メーカーの部品保有期間を過ぎていることが多く、他の箇所の故障も連鎖しやすいため、本体の買い替えを検討するタイミングです。

修理費用の相場(目安)

  • 出張・点検診断のみ: 5,000円〜10,000円程度

  • 部品交換(センサー類): 15,000円〜25,000円程度

  • 部品交換(電装基板・ファンモーター): 30,000円〜50,000円程度

※故障箇所やメーカー、業者によって異なります。


6. まとめ:落ち着いて行動することが収益(節約)への近道

給湯器のエラーコードが出るとパニックになりがちですが、まずは表示された数字をメモし、今回ご紹介したチェックリストを確認してみてください。

「ガス切れだった」「給排気口を片付けたら直った」というケースであれば、高い出張費を払わずに済みます。一方で、無理なリセットを繰り返して故障を深刻化させてしまうのが一番の損失です。

もし自分で対処できないと感じたら、無理をせず信頼できる専門業者へ連絡しましょう。その際、**「メーカー名」「型番(本体のシールに記載)」「エラーコードの番号」**を伝えると、話がスムーズに進みます。

毎日使うお湯だからこそ、日頃からのセルフチェックと適切なメンテナンスで、安心・快適な生活を守りましょう。