給湯器の元栓はどこ?水漏れを自力で止める応急処置と絶対NGな行動
「給湯器から水漏れしているのを見つけてしまった…」
「これって自分で直せるの?」「どこを閉めれば水が止まる?」
そんな不安を抱えているあなたへ。給湯器の水漏れは、放置すると高額な水道代の請求や、最悪の場合は一酸化炭素中毒や火災といった命に関わる事故につながる恐れがあります。
しかし、安心してください。正しい手順で「元栓」を閉め、適切な応急処置を行えば、被害を最小限に食い止めることができます。
この記事では、給湯器の水漏れを自力で止めるための「元栓の場所」の見極め方から、絶対にやってはいけないNG行動、さらには修理費用の相場まで、専門知識を噛み砕いて分かりやすく解説します。
1. 【場所】給湯器の元栓(止水栓)はどこにある?
水漏れを止めるために最も重要なのが、給湯器への水の供給を断つ「給水元栓(止水栓)」を閉めることです。給湯器の設置タイプによって場所が異なります。
壁掛けタイプ・ベランダ設置の場合
給湯器本体の真下を見てください。複数の配管が伸びていますが、その中に**「水側(給水)」の配管**があります。
見分け方: 配管にバルブ(ハンドル)や、マイナスドライバーで回せる溝がついたネジのようなものがあれば、それが止水栓です。
閉め方: 時計回り(右方向)に止まるまで回します。
据置タイプ(地面に置いている場合)
本体の側面や、カバーの中に隠れていることが多いです。カバーがある場合は、ビスを外して中を確認する必要があります。
マンション・アパート(パイプシャフト内)
玄関横の扉(パイプシャフト)の中に給湯器が収まっている場合、その足元付近に元栓があります。
【豆知識】元栓が固くて回らない時は?
無理に回すと配管が折れる危険があります。その場合は、家の外(地面の青い蓋の中など)にある**「水道メーターの元栓」**を閉めてください。家全体の水が止まりますが、確実に漏水をストップできます。
2. 水漏れ発見から解決までの「4ステップ応急処置」
パニックにならず、以下の順番で対応しましょう。
リモコンのスイッチを切る
まずは運転を停止させます。画面に「エラーコード(数字)」が出ている場合は、修理の際に必要になるのでメモか写真を撮っておきましょう。
電源プラグ(コンセント)を抜く
水が電気系統にかかるとショートや発火の恐れがあります。手が濡れていないことを確認し、コンセントを抜いてください。
給水元栓を閉める
先ほど解説した元栓を閉め、物理的に水の流れを遮断します。
ガス栓を閉める
念のため、給湯器につながるガスの元栓も閉めておくとより安全です。
3. 自力で直せる?やってはいけない「絶対NG行動」
「自分でなんとか安く直したい」という気持ちは分かりますが、給湯器はガスと電気を扱う精密機器です。以下の行為は非常に危険です。
× 自分で分解して修理しようとする
ガス給湯器の内部修理には専門の資格(ガス可動消費機器設置監督者など)が必要です。素人が内部を触ると、ガス漏れや不完全燃焼による一酸化炭素中毒を引き起こすリスクがあり、大変危険です。
× 補修テープやパテで無理やり塞ぐ
配管のつなぎ目からのポタポタ程度なら一時的な凌ぎにはなりますが、本体内部からの漏水はテープでは止まりません。内部で水が溜まり、電気回路をショートさせる原因になります。
× 水漏れしたままお湯を使い続ける
「少し漏れているだけだから」とお湯を使い続けるのはNGです。バーナーに水がかかると不完全燃焼を起こし、目に見えない有毒な一酸化炭素が室内に流れ込む可能性があります。
4. 修理か交換か?費用相場と判断の目安
水漏れの原因によって、かかる費用は大きく変わります。
| 修理内容 | 費用の目安 | 判断のポイント |
| パッキン交換 | 5,000円 ~ 15,000円 | 設置から5年以内なら検討 |
| 配管の一部修理 | 15,000円 ~ 30,000円 | 外部配管の劣化なら修理でOK |
| 熱交換器・基板交換 | 40,000円 ~ 70,000円 | 10年近く経つなら交換推奨 |
| 本体ごとの交換 | 150,000円 ~ 300,000円 | 寿命(10年)を超えている場合 |
【交換のサイン】
給湯器の設計上の標準使用期間は**「10年」**です。8年〜10年を超えて水漏れが発生した場合、一つの部品を直してもすぐに別の箇所が故障する「いたちごっこ」になりやすいため、新しい省エネ機種への買い替えが結果的に安く済みます。
5. 賃貸と持ち家で異なる「連絡先」
どこに連絡するかは、お住まいの状況で決まります。
賃貸(アパート・マンション)にお住まいの方
まずは**「管理会社」または「大家さん」**へ連絡してください。経年劣化による故障であれば、修理費用は貸主(オーナー)負担になるのが一般的です。勝手に業者を呼ぶと、費用を自己負担することになりかねないので注意しましょう。
持ち家(戸建て・分譲マンション)にお住まいの方
設置した施工会社、ガス会社、またはメーカーの修理受付センターへ連絡します。保証期間内であれば無償修理の対象になる可能性があります。
まとめ:早めの対処があなたと家族を守ります
給湯器からの水漏れは、家からの「限界です」というサイン。
まずは元栓を閉めて、被害を最小限に抑えることが第一歩です。
「まだポタポタだから大丈夫」と先延ばしにせず、安全のために早めに専門家へ相談しましょう。不完全燃焼やショートのリスクを排除することが、結果として最も安く、安全に解決する方法です。
給湯器から水漏れを発見!すぐやるべき応急処置と原因別の修理費用を徹底解説