【最強寒波】給湯器が凍結でお湯が出ない!「熱湯は絶対NG」な理由とプロが教える正しい解凍法


最強寒波が到来する冬の朝、「お湯が出ない!」と焦ったことはありませんか?蛇口をひねっても水すら出ない、あるいはリモコンにエラーコードが表示されて動かない……。そんな時、真っ先に思い浮かぶのが「凍結」です。

「早くお湯を使いたいから、熱湯をかけて溶かそう」

「ドライヤーの熱風で一気に温めれば大丈夫じゃない?」

そう思われた方、ちょっと待ってください!実は、その良かれと思った「熱湯」や「熱風」が、給湯器に致命的なダメージを与え、数万円から十数万円の出費を招く原因になることをご存知でしょうか。

この記事では、給湯器が凍結した際に「熱湯が絶対NG」とされる科学的な理由と、水道やガスのプロが実践する「安全で正しい解凍法」、さらには明日からできる「最強の凍結防止策」を詳しく解説します。


1. なぜ「熱湯」は絶対ダメなの?プロが警鐘を鳴らす理由

凍りついた配管を熱湯で溶かすのは、一見効率的に思えます。しかし、これには「ヒートショック(急激な温度変化)」という恐ろしい落とし穴があります。

配管が破裂・ひび割れする

凍結した配管は、非常に冷え切って収縮しています。そこに80度や100度の熱湯を直接かけると、配管の外側だけが急激に膨張し、その歪みに耐えきれなくなった配管がパリンと割れたり、破裂したりするのです。特に、最近の給湯器で使われている樹脂製の配管や、接続部のパッキンは熱に弱く、一瞬でダメになるケースが後を絶ちません。

水漏れ・ショートによる二次被害

配管が破裂すると、解凍された瞬間に水が噴き出します。それが給湯器内部の電装基板にかかれば、ショートして完全に故障。最悪の場合、本体丸ごとの交換が必要になり、15万円〜30万円以上の高額な出費に繋がってしまいます。


2. プロが教える「安全な解凍法」3ステップ

「じゃあ、お湯を使いたい時はどうすればいいの?」という方へ。時間は少しかかりますが、最も安全で確実な手順をご紹介します。

ステップ1:基本は「自然解凍」を待つ

メーカーが最も推奨しているのは、気温が上がるのを待つ「自然解凍」です。

  1. リモコンの運転スイッチを「切」にする。(※コンセントは抜かないでください。凍結防止ヒーターを動かし続けるためです)

  2. 外気温が上がり、氷が自然に溶けるのを待ちます。

  3. お湯側の蛇口から水が出るようになったら、解凍完了のサインです。

ステップ2:どうしても急ぐなら「ぬるま湯」と「タオル」

どうしても今すぐお湯を使いたい場合の応急処置です。

  1. 給湯器の配管(特にバルブ周辺)に、乾いたタオルを巻き付けます。

  2. そのタオルの上から、**30度〜40度程度の「人肌のぬるま湯」**をゆっくりとかけてください。

  3. タオルを巻くことで熱がじわじわと伝わり、急激な膨張を防ぎながら解凍できます。

  4. 終わったら、再凍結を防ぐために必ず水分を拭き取ってください。

ステップ3:ドライヤーを使う場合の注意点

ドライヤーを使うなら、「温風」ではなく「送風」または「遠くからの弱い温風」に留めましょう。直接配管に熱風を当て続けると、配管を保護している保温材やパッキンが溶けてしまうことがあります。


3. 凍結で壊れた場合の修理費用相場

もし無理な解凍で配管を破裂させてしまったら、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。

  • 配管の補修・パッキン交換: 15,000円 〜 30,000円

  • 給水バルブの交換: 20,000円 〜 35,000円

  • 熱交換器(内部)の破損: 50,000円 〜 80,000円

凍結による破損は、メーカー保証の対象外となることがほとんどです。自腹での手痛い出費を避けるためにも、無理な解凍は厳禁です。


4. もう凍らせない!今日からできる「最強の凍結防止策」

寒波が来る前に、以下の3つの対策をしておくだけで、凍結リスクは激減します。

① 「水を流しっぱなし」にする(最も確実)

お湯側の蛇口から、太さ4ミリ(糸を引く程度)の量の水を流し続けてください。

  • ポイント:リモコンの電源は「切」にしておきます。

  • 理由:動いている水は凍りにくいという性質を利用した、昔ながらの最強対策です。

② 浴槽の残り湯を捨てない(追いだき機能付きの場合)

「循環アダプター」より5cm以上高い位置まで残り湯を残しておきましょう。

  • 理由:気温が下がると、給湯器が自動でポンプを回し、お風呂の配管内の水を循環させて凍結を防いでくれます。

③ 配管の保温材をチェックする

外に露出している配管の保温材がボロボロになっていませんか?

  • 対策:ホームセンターで売っている保温チューブや、タオルを巻いて上からビニールテープで保護するだけでも効果があります。


5. まとめ:焦らず「ぬるま湯」で守る我が家の給湯器

突然お湯が出なくなるとパニックになりますが、そこで**「熱湯」を手に取るのだけは堪えてください。**

給湯器は非常にデリケートな精密機械です。焦って熱湯をかけて数万円の修理代を払うよりも、ぬるま湯でゆっくり溶かすか、自然解凍を待つ方が、結果として「安く、早く」お湯を取り戻すことができます。

もし、「解凍したのに水が漏れてくる」「変な音がする」という場合は、内部が破損している可能性があります。その時は迷わず、お近くの水道局指定業者やガス会社に相談しましょう。