給湯器の号数選びで後悔しない!世帯人数別の最適解とコストを抑える裏技
「最近、お湯の出が悪くなった気がする…」
「シャワーを使っている時にキッチンでお湯を使うと、急に冷たくなるのはなぜ?」
毎日当たり前のように使っているお湯ですが、いざ給湯器の買い替えとなると、多くの人が「号数(ごうすう)」という壁にぶつかります。16号、20号、24号……数字が大きければ良いのか、それとも小さい方がガス代を節約できるのか。
実は、この号数選びを間違えると、**「冬場のシャワーが弱すぎて風邪をひきそう」「必要以上に大きなモデルを買って初期費用で大損した」**といった失敗を招きかねません。
この記事では、給湯器交換のプロが教える「失敗しない号数の選び方」を、世帯人数やライフスタイルに合わせて徹底解説します。あなたの家庭にぴったりの一台を見つけ、快適なバスタイムとお得な家計を両立させましょう。
1. そもそも給湯器の「号数」とは?仕組みを解説
給湯器のスペック表で必ず目にする「号数」。これは、**「水温+25℃のお湯を1分間に何リットル作れるか」**という能力を表す単位です。
16号: 1分間に16リットルのお湯を出せる
24号: 1分間に24リットルのお湯を出せる
つまり、数字が大きいほど「一度にたくさんのお湯を作るパワーがある」ということです。ただし、ここで注意したいのが**「水温」**です。
冬場は元の水が冷たいため、25℃上昇させるだけでは40℃以上のお湯になりません。そのため、冬場はカタログスペックの約7割程度の能力に落ちるのが一般的です。「夏は快適だったのに、冬になるとお湯の勢いが足りない」と感じるのは、この能力低下が原因です。
2. 【世帯人数別】あなたに最適な号数の目安
失敗しないための基本は、家族構成と「同時にお湯を使うシーン」を想像することです。
1人暮らしなら「16号」で十分
ワンルームや単身世帯であれば、16号が最もコストパフォーマンスに優れています。
メリット: 本体価格が安く、設置スペースもコンパクト。
注意点: シャワーを浴びながらキッチンでお湯を使うと、どちらかの水圧が弱くなります。
2人家族・共働きなら「20号」が標準
夫婦2人暮らしや、お湯の使用時間が重なりにくい家庭には20号がおすすめです。
メリット: シャワーと給湯の同時使用も、ある程度安定してこなせます。
注意点: 冬場に「追い炊き」と「シャワー」を同時にフル活用すると、少し物足りなさを感じる場合があります。
3〜5人のファミリー世帯は「24号」一択
お子様がいる家庭や、二世帯で住んでいる場合は、迷わず24号を選びましょう。
メリット: キッチン、シャワー、洗面所の3箇所で同時にお湯を使っても、勢いが衰えません。ストレスフリーな生活には欠かせないパワーです。
注意点: 16号に比べると本体価格は上がりますが、満足度は最も高いモデルです。
3. 号数を上げるとガス代は高くなる?維持費の真実
「大きい号数にすると、月々のガス代が跳ね上がるのでは?」という不安の声をよく聞きます。
結論から言うと、号数を上げてもガス代はほとんど変わりません。
なぜなら、ガス代は「使ったお湯の量」に比例するからです。100リットルのお湯を沸かすのに必要なエネルギーは、16号でも24号でも同じ。むしろ、最新の24号モデル(省エネ型のエコジョーズなど)の方が、古い16号よりも熱効率が良く、ガス代が安くなるケースも珍しくありません。
ただし、**「基本料金」**には注意が必要です。ごく稀に、号数が大きくなることでガスの契約プラン(基本料金区分)が変わる地域がありますが、一般的な住宅であれば気にするほどの差ではありません。
4. 専門家が教える「号数選び」の意外な盲点
カタログ値だけで選ぶと失敗する、プロならではのチェックポイントをご紹介します。
シャワーヘッドの種類を確認
最近人気の「節水シャワーヘッド」や「マイクロバブルシャワー」を使用している場合、少ない水量でも満足感を得られるため、1ランク下の号数でも対応できることがあります。逆に、海外製の大流量シャワーヘッドを好む方は、必ず24号を選んでください。
お住まいの地域の「水温」
北海道や東北など、冬場の水温が極端に低い地域では、お湯を沸かすパワーがより必要になります。関東で20号で足りていても、寒冷地では24号にアップグレードするのが定石です。
配管の太さと水圧
築年数が経過した住宅やマンションでは、給湯器を大きくしても「元の水圧」や「配管の細さ」がボトルネックとなり、お湯の勢いが改善しないことがあります。交換前には、必ず水道の元栓の圧力を確認しましょう。
5. 費用を抑えて賢く交換するためのステップ
給湯器の交換は、突然の故障で慌てて業者を呼ぶと、言い値で購入することになりがちです。
「エコジョーズ」を検討する
排熱を再利用する高効率給湯器「エコジョーズ」は、初期費用は数万円高いですが、毎月のガス代が10〜15%ほど安くなります。4人家族なら2〜3年で元が取れる計算です。
オートとフルオートの違いを知る
号数だけでなく、機能選びも重要です。「自動足し湯」までしてくれるフルオートか、シンプルなオートか。自分の生活に不要な機能を削ることで、数万円のコストカットが可能です。
相見積もりは必須
ガス会社だけでなく、ネットの給湯器交換専門店やリフォーム業者など、最低3社から見積もりを取りましょう。
6. まとめ:迷ったら「ワンランク上」がおすすめ
給湯器の寿命は約10年と言われています。一度設置すれば、10年間はその能力と付き合っていくことになります。
もし今、20号か24号で迷っているのなら、私は24号をおすすめします。
その理由は、10年の間に家族が増えたり、生活リズムが変わったりする可能性があるからです。冬の寒い朝に、お湯が細くてイライラするストレスは、差額の数万円では買い戻せません。
自分の家庭に最適な号数を選んで、毎日のお風呂時間を最高の癒やしに変えましょう。