給湯器の水抜き完全ガイド!凍結防止から長期不在時の対策までプロが教える秘訣
「急に冷え込んだ朝、お湯が出なくて困った…」「冬の旅行中、給湯器が壊れたらどうしよう?」そんな不安を感じたことはありませんか?
実は、冬場の給湯器トラブルで最も多いのが**「配管の凍結」です。凍結してしまうと、お湯が使えない不便さだけでなく、配管の破裂によって高額な修理費用がかかってしまうことも。そんなリスクを未然に防ぎ、大切な住まいを守るための最強の手段が「水抜き(水抜き操作)」**です。
この記事では、初心者の方でも失敗しない給湯器の水抜き方法から、電気代を浮かせるコツ、そして意外と知られていない「長期不在時の注意点」まで、専門的な視点を交えて分かりやすく解説します。
1. なぜ「水抜き」が必要?放置すると怖い3つのリスク
「うちはそんなに寒くないから大丈夫」と思っていても、実は給湯器は外気温がマイナス3度を下回ると凍結のリスクが急増します。まずは、水抜きをしないことで起こるトラブルを整理しましょう。
内部配管の破裂と高額な修理費
水は凍ると体積が膨張します。逃げ場を失った氷が給湯器内部の銅管や樹脂部品を突き破り、漏水の原因になります。修理費用は数万円から、最悪の場合は本体交換で数十万円の出費になることもあります。
階下漏水などの二次被害
マンションやアパートなどの集合住宅の場合、配管が破裂して水が漏れ出すと、下の階の住人にまで迷惑をかけてしまう可能性があります。損害賠償問題に発展するケースもあるため、事前の対策が不可欠です。
必要な時に「お湯が使えない」ストレス
朝の忙しい時間に顔が洗えない、お風呂に入れないというのは想像以上にストレスです。凍結は一度起こると自然解凍を待つしかなく、復旧までに時間がかかります。
2. 【手順解説】給湯器の水抜きを正しく行うステップ
給湯器のメーカー(ノーリツ、リンナイ、パロマ、パーパスなど)によって細かなボタン位置は異なりますが、基本的な仕組みは共通しています。以下のステップで行えば安心です。
ステップ1:準備
台所や浴室のリモコンで、給湯器の運転スイッチを「切」にします(コンセントはまだ抜かないでください。凍結防止ヒーターを動かすためです)。
ガスの元栓をしっかりと閉めます。
ステップ2:給水の遮断と排水
給水元栓(給湯器につながる水のバルブ)を閉めます。
家の中のすべての給湯蛇口(お湯が出る方)を全開にします。この時、水は少し出た後に止まります。
ステップ3:水抜き栓を開ける
給湯器本体の下部にある「水抜き栓」を回して緩めます。
水がチョロチョロと出てくるので、完全に排水されるまで待ちます。
ステップ4:仕上げ
完全に水が抜けたら、水抜き栓を元に戻すか、冷え込みが続く場合は開けたままにしておきます(忘れないようにメモを貼っておくのがおすすめです)。
3. 長期不在(旅行・出張・空き家)の時の賢い対処法
冬場に1週間以上家を空ける場合は、必ず水抜きを行うべきです。しかし、「通電させたままにするか、電源を切るか」で迷う方も多いはず。
基本は電源プラグを抜かない: 多くの給湯器には、気温が下がると自動で作動する「凍結防止ヒーター」が内蔵されています。水抜きをした後でも、微量に残った水分を守るために、プラグは挿したままにするのがセーフティーな選択です。
空き家管理のポイント: 誰も住んでいない住宅の場合、水道の元栓自体を閉めることが多いですが、その際も必ず「給湯器内の水」を抜く作業をセットで行ってください。
4. 節約にも繋がる!凍結防止ヒーターと電気代の関係
「凍結防止ヒーターをずっと稼働させていると電気代がもったいない」と感じるかもしれません。しかし、実はこのヒーターの消費電力はそれほど大きくありません。
むしろ、凍結して配管が壊れた際の修理費や、お湯が使えずにコインランドリーや銭湯を利用するコストを考えれば、ヒーターを稼働させておく方が圧倒的にコスパが良いと言えます。
もし徹底的に節約したいのであれば、物理的に水を抜き切ってしまうことで、ヒーターに頼らなくても良い状態を作るのが、最も賢いメンテナンス術です。
5. 【トラブル解決】もし凍結してしまったら?やってはいけないNG行動
万が一、水抜きを忘れて凍結してしまった場合、焦ってやってしまいがちな「間違い」があります。
✕ 配管に熱湯をかける(絶対NG!)
急激な温度変化により、配管が破裂したり、接続部分のパッキンが損傷したりします。
〇 正解:自然解凍を待つ、またはぬるま湯を使う
外気温が上がるのを待つのが一番安全です。どうしても急ぐ場合は、凍結していると思われる部分(給水バルブ付近)にタオルを巻き、その上から30〜40度程度のぬるま湯をゆっくりとかけてください。
6. 水抜き栓から水が漏れる?よくある質問とメンテナンス
水抜き操作をした後に「水抜き栓から水がポタポタ漏れる」という相談をよく受けます。これは多くの場合、以下の原因が考えられます。
ゴミの噛み込み: 水抜き栓を閉める際に、砂やサビが挟まった。
パッキンの劣化: 長年操作していないと、ゴムパッキンが硬化して密閉力が落ちます。
水抜き栓は消耗品です。10年以上経過している場合は、本格的な冬が来る前に業者に点検を依頼するか、新しい部品に交換しておくことで、無駄な水道代の発生を防ぐことができます。
7. まとめ:冬の安心は「備え」から
給湯器の水抜きは、慣れてしまえばわずか数分の作業です。「まだ大丈夫」という油断が、思わぬ大きな出費や不便を招きます。
特に、寒波の予報が出た日や、冬場に数日間家を空ける時は、この記事を参考にしっかりと対策を行ってください。適切なメンテナンスを行うことで、給湯器の寿命を延ばし、快適なお湯のある生活を長く維持することができます。
「備えあれば憂いなし」。今日からできる凍結対策で、暖かく安心な冬を過ごしましょう。
さらに詳しく知りたい方へ
お住まいの地域の最低気温や、お使いの給湯器の型番によって最適な対策が異なる場合があります。もし不安な場合は、無理をせず信頼できる水道業者やメーカーのカスタマーセンターへ相談することをお勧めします。
トップページ