エコジョーズと従来型の違いは?ガス代と本体価格を徹底シミュレーションして分かった「元が取れる人」の条件
「給湯器を買い替えるなら『エコジョーズ』がお得ですよ!」と業者さんに勧められたけれど、本体価格を見ると従来型より数万円も高い……。
「本当にガス代で元が取れるの?」「うちは家族が少ないけれど、それでも安くなる?」と疑問に感じていませんか?
最近主流になりつつあるエコジョーズですが、実は生活スタイルやガスの種類(都市ガス・プロパンガス)によって、お得になる度合いが全く異なります。 せっかく高いお金を払って最新機種を導入しても、元を取るのに20年もかかってしまっては本末転倒ですよね。
この記事では、エコジョーズと従来型の仕組みの違いから、実際のガス代と本体価格のシミュレーション、そして「エコジョーズを選んで本当に得をする人」の条件を徹底解説します。
1. エコジョーズと従来型の決定的な違いとは?
一言で言うと、エコジョーズは**「今まで捨てていた熱を再利用する」**ハイテクな給湯器です。
従来型: お湯を沸かす際に出る熱(排気熱)をそのまま外に逃がしていました。熱効率は約80%です。
エコジョーズ: 外に逃げていた約200℃の排気熱を、予熱として利用します。これにより、熱効率が**約95%**まで大幅にアップしました。
少ないガスで効率よくお湯を沸かせるため、ガス消費量を抑えられ、CO2排出量も削減できる「お財布にも地球にも優しい」仕組みなのです。
2. 【シミュレーション】ガス代で本体価格の差額を回収できるのはいつ?
気になるのは、「本体代の差額(約2万〜4万円)」を、毎月のガス代節約分でいつ回収できるかですよね。
都市ガス・4人家族の場合
年間のガス代節約額: 約10,000円〜12,000円
元が取れる期間: 約2年〜4年
結論: 給湯器の寿命が10年と考えると、残りの6〜8年間は毎年1万円以上浮く計算になり、圧倒的にお得です。
プロパンガス(LPガス)の場合
プロパンガスは都市ガスよりも単価が高いため、節約効果がさらに顕著に出ます。
年間のガス代節約額: 約15,000円〜20,000円
元が取れる期間: 約1年〜2年
結論: プロパンガス物件なら、迷わずエコジョーズを選ぶべきです。
3. エコジョーズを導入する際の「2つの注意点」
メリットばかりに見えるエコジョーズですが、設置にあたって確認しておくべきポイントが2つあります。
① 「ドレン排水」の工事が必要
エコジョーズは熱を再利用する過程で、内部で結露水(ドレン水)が発生します。これを流すための専用の排水管工事が必要になるため、マンションのベランダや壁掛設置の場合、設置環境によっては追加工事費がかかったり、そもそも設置ができないケースがあります。
② 中和器の交換が必要になる場合がある
発生した酸性の結露水を中和するための「中和器」という部品が内蔵されています。10年程度の使用で交換が必要になることがあり、その際のメンテナンス費用(数千円〜1万数千円程度)が発生することを覚えておきましょう。
4. ズバリ!エコジョーズで「元が取れる人・取れない人」
シミュレーションの結果から、エコジョーズを選ぶべきかどうかの判断基準をまとめました。
エコジョーズを選ぶべき人(元が取れる)
3人以上の世帯: お湯を使う量が多いほど、節約効果は高まります。
プロパンガスを使用している: 単価が高いため、投資回収が非常に早いです。
床暖房や浴室乾燥機を使っている: 給湯だけでなく暖房効率も良くなるため、メリットが最大化されます。
従来型でも良い人(元が取れない可能性がある)
1人暮らし・お湯をほとんど使わない: 年間の節約額が数千円程度にとどまる場合、差額の回収に10年以上かかることがあります。
数年以内に引っ越しや解体の予定がある: 短期間では初期投資を回収しきれません。
排水工事が物理的に不可能: 工事費が跳ね上がる場合は、従来型の方が安く済むことがあります。
5. まとめ:10年のトータルコストで考えよう
給湯器は一度設置すると、その後10年間は付き合っていく住宅設備です。
目先の「本体価格」だけで選んでしまうと、10年間のトータルの支払い(本体代+10年分のガス代)で10万円以上の損をしてしまうこともあります。
まずは**「自分の家で1ヶ月にどれくらいガスを使っているか」**を確認し、業者に「エコジョーズにした場合の差額と工事費の合計」を見積もってもらいましょう。
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