給湯器の電源をこまめに消すと故障する?寿命を延ばす正しい使い方とNG行動

「給湯器の電源、こまめに消した方がいいのかな?でも、何度もオンオフすると壊れやすいって噂も聞くし…」とお悩みではありませんか?

毎日の家事の中で、節約のために主電源を切るべきか、それともそのままにしておくべきか、判断に迷うところですよね。実は、良かれと思ってやっているその行動が、逆に給湯器の寿命を縮めているかもしれません。

この記事では、給湯器の電源操作と故障のリスクについて、専門的な視点から徹底解説します。機械に負担をかけず、かつ光熱費を賢く抑えるための「正しい使い方」をマスターして、大切な給湯器を長く安全に使い続けましょう。


1. 給湯器の電源を「こまめに消す」と故障しやすくなる?

結論からいうと、「通常の範囲内(1日に数回程度)の操作であれば、電源のON/OFFだけで故障することはまずありません」。

現代の給湯器リモコンは数万回の操作に耐えられるよう設計されており、非常に頑丈です。しかし、だからといって「どんな消し方をしても良い」というわけではありません。注意すべきは、スイッチの摩耗よりも「中身」への影響です。

電装基板への負荷

給湯器の内部には、お湯の温度やガスの量をコントロールする精密な「電装基板」が入っています。電源を入れるたびに、この基板に微弱な電流(突入電流)が流れます。

1分間に何度もカチカチと切り替えるような極端な操作を繰り返すと、基板に負荷がかかり、稀にショートやエラーの原因になることがあります。

液晶パネルの寿命

リモコンの液晶画面も、バックライトの寿命があります。こまめに消すことでバックライトの消耗を抑えられるメリットはありますが、最近の機種は「オートオフ機能(数分経つと自動で画面が消える)」が備わっているため、手動で消さなくても寿命には大きく影響しないようになっています。


2. 実はこれが一番怖い!給湯器の寿命を縮める「NG行動」

電源のオンオフよりも、実は普段の「何気ない行動」の方が故障のリスクを高めています。特に注意したい3つのNG行動をご紹介します。

① コンセントを頻繁に抜き差しする

節電のために「コンセント自体を抜く」という方がいますが、これは絶対にNGです。

給湯器は外気温が下がると、電源がオフの状態でも凍結防止ヒーターを自動で作動させ、内部の配管が凍って破裂するのを防いでいます。コンセントを抜くとこの保護機能が停止し、冬場に一晩で数万円〜十数万円の修理が必要な故障を引き起こす恐れがあります。

② 給排気口の周りに物を置く

給湯器の本体の近くに、ゴミ箱や掃除道具、あるいは物置を置いていませんか?

給排気口が塞がると、内部で不完全燃焼が起きやすくなり、部品の劣化が急激に進みます。最悪の場合、火災や一酸化炭素中毒の原因にもなるため、周囲には常に十分なスペースを確保しておく必要があります。

③ シャワーやお湯を「超短時間」で出し入れする

1秒だけお湯を出してすぐ止める、という動作を繰り返すと、給湯器は「点火・消火」を高速で繰り返すことになります。これはガスバーナーや点火装置(イグナイター)に大きな負担をかけ、部品の摩耗を早める直接的な原因となります。


3. プロが勧める!給湯器の寿命を延ばす「正しい使い方」

給湯器の平均寿命は一般的に10年〜15年と言われています。これを少しでも長く、かつ経済的に使うためのコツをまとめました。

日中は「つけっぱなし」、寝る前だけ「オフ」

一番バランスが良いのは、頻繁に使う日中はつけっぱなしにし、最後に家事を終えた夜寝る前だけ電源を切るスタイルです。これにより、スイッチの物理的な摩耗を最小限に抑えつつ、待機電力を夜間の数時間分カットできます。

混合水栓のレバーを「水」の位置で使う

電源をオンにしている時でも、蛇口のレバーを完全に「水(右側)」に振り切っておけば、給湯器は点火しません。お湯を使う必要がない時は、このレバーの位置を意識するだけで、機械の稼働回数を劇的に減らすことができます。

循環アダプター(お風呂のフィルター)を掃除する

浴槽内にある、お湯が出てくる金具のフィルターが詰まっていると、追い炊き時にポンプに過大な負荷がかかります。「最近お湯の温まりが遅いな」と感じたら、まずはここを掃除するだけで故障予防になります。


4. 「故障かな?」と思ったらチェックすべきサイン

「電源の使い方のせいかな?」と疑う前に、給湯器が出しているSOSを見逃さないようにしましょう。

  • リモコンに数字のエラーコードが出る: 数字をメモしてメーカーサイトで確認しましょう。

  • お湯の温度が不安定になる: 部品の経年劣化のサインです。

  • 給湯器本体から異音がする: 「ボン」という着火音や「ピー」という高い音は要注意です。

  • 排気口の周りが黒ずんでいる: 不完全燃焼の可能性があり、非常に危険です。

これらの症状が出た場合は、無理に電源を入れ直して使い続けず、早めに点検を依頼するのが結果として安上がり(寿命を延ばす)に繋がります。


5. まとめ:賢い付き合い方で「節約」と「長持ち」を両立

給湯器の電源は、こまめに消しすぎても劇的な節約にはなりませんし、逆に普通に操作する分には故障の心配もありません。

  • 電源操作: 神経質にならず、夜間や外出時のみオフにする程度で十分。

  • 一番の敵: コンセントを抜くことによる凍結リスクと、頻繁な点火・消火。

  • 長持ちの秘訣: 蛇口のレバーを「水」にする習慣と、定期的なフィルター掃除。

給湯器は家計を支える大切なインフラです。正しい知識を持って、無理のない範囲で大切に扱ってあげましょう。


給湯器はつけっぱなしがお得?消すべき?ガス代を劇的に抑える正解と節約術



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